有限要素解析(FEA)
GMORSは、シールが物理的な影響を受けた際にどう反応するかを予測するために、有限要素解析(FEA)を使用しています。
GMORSは、シールの使用に関連する問題の評価、およびシール設計の最適化と新しいシールの開発を支援するために、有限要素解析(FEA)を使用しています。FEAで使用される手法は、分析するシールを小さなブロック(有限要素)に分解し、それらが物理的な影響を受けた際の条件を定義します。次に、CAEコンピューターソフトウェアを使用して、定義された各要素を集合体として高速計算しシールの変形をシミュレートします。シールに作用する応力相互作用の結果は、ユーザーに視覚的に提示されます。
GMORS FEAの利点は次のとおりです
- 事前シミュレートにより新製品開発の時間とコストを削減します。
- 製品のシール設計を最適に近付けるようお客様をお手伝いします。
- 組み立て要件、応力耐性要件などの作業条件を変えた場合のデザインカスタマイズが可能です。
- さまざまなモードでシールの変形を予測する能力により、品質と性能を向上させ、シールシステム全体の機能を向上させます。
- 実際の動作環境の性能基準を満たすシールの開発と設計を容易にするためのGMORS材料のフォーミュラデータベースが構築できます。
FEAの結果に基づいて、以下の視覚化が可能です。
1.応力およびひずみ分布:
- シール上の応力分布を視覚化して、最大接触応力と最大変形の位置を決定し、この過度の応力集中が部品の損傷につながる可能性があるかどうかの確認ができます。
- 圧縮前後のシールの幾何学的形状を比較できます。
2.接触応力分布(シール圧):
- 圧縮後のシールの総合的な密閉性が視覚化されます。
- シール力が作業条件の要件を満たしているかどうかの確認ができます。
- 圧縮前後のシールの密封強度が比較できます。
3.応力分布(プラス応力):
- シールをハウジングに組み込む際に遭遇する抵抗の程度を予測できます。
- 組付け工程の安定。シールのはみ出しやかじり、捻じれによる損傷の予防に寄与します。
- 組み立ておよび分解時に発生する抵抗の程度を予測できます。